歌舞伎2014まとめ

今年の舞台も、華やかで感動してとても素敵でした。全部の回、最後の竹とウィズラブで泣いてしまったよ。板の上にいる全員が本気で生きて、死んでいく様が、涙しでは見られない。生と死がすごく心に響く。楽しい春でした。ありがとうございました!

〜マコさんの歌舞伎2014終了〜通ったよ演舞場の巻

  • 4/12(土)昼 上手/1F7列27番
  • 4/12(土)夜 センター/1F2列23番
  • 4/13(日)昼 下手/桟敷7番
  • 4/19(土)昼 センター/2F4列39番(上手寄り)
  • 4/19(土)夜 センター/2F1列23番
  • 4/20(日)昼 上手/桟敷7番
  • 5/3(土)昼 上手/2F右3列30番台
  • 5/3(土)夜 上手/1F7列27番
  • 5/4(日)昼 センター/3F1列36番

9回中、4回上手・4回センターで、ずっと探してた下手地上にはついに一度もおりられないまま幕を閉じました…w花道横で籠屋さん見たかったよ><桟敷から同じ目線の高さで籠屋さん見れたのは感動したけども、ほぼおしりと簾越しの大河でしたからねー。それはそれで貴重だけど!悪くはなかったけど!!w
1F前列はウィズラブの大河がかぶって見えなかったりしたので、全部見たい時は2Fセンター前列が最強だなと改めて。桟敷も見やすかったかな。お重もおいしかったし!



大河を好きになってから複数回入る現場が初めてで、どううなんだろうなー?とおそるおそる入った歌舞伎でしたが、まあ毎回毎回見てるこっちが大丈夫?って心配してしまうほど全力でしたねーー。見ていて清々しい!通りこして、怪我しやしないかとハラハラする!!wほーんと、いつどこで何をやってる姿を見ても、常に全力でがんばっていて、ますます大河を好きになった春でした。

二幕:大河の好きなシーントップ3

  • 3位:勧進帳。附けをしている大河の、シャンと伸びている背筋や附けをする時の所作が美しくて大好き。

なぜ袴の中に手を入れるのか、という謎が残ったままなので、いつか教えていただきたい。(附け師さんのサイトで調べたけど、詳細わからず。そして、本場歌舞伎座勧進帳で附け師さん見ようと思ったらチケットが売り切れで入れなかった…涙)

  • 2位:ウィズラブ。全力で手話をしながら歌っている大河が生き生きとしているから、全力で戦った秋山兵士と今を生きている大河を見比べてしまって、何度見ても泣けてしまうー。お辞儀の時に、顔あげてにこってするのも、ありがとうございました!っていうのも、本当に胸熱で大好き。
  • 1位:竹。義経が兵士を斬り髪を振り乱すところ。目の前で仲間が殺されて、雷とともに鬼神のようになる義経を前に、恐怖で慄く大河の表情が本当に本当に大好きで…毎回ここのシーンから涙が止まらなくなってました。死にたくないという気持ちが、この一瞬だけ見え隠れする気がしてたまりません。この時に、彼は死を覚悟したのかなと思ってます。その後は怯むことなく敵に斬りかかっていくし、仲間の死を看取りながら、最後の一人になっても逃げずに戦う秋山兵士は、いったいどんな気持ちだったんだろうな。


大河のあれやこれやを書いてたらきりがない!それぐらい、好きなシーンがたくさんあった!!自担かっこいい!自担頼りがいある!!と大河出てる時ずーーーっと思ってたぐらいw、ウキウキでたのしい現場だったな〜。
2年ぶりぐらいに現場通ったので、忙しい!早くレポ書かなきゃ!という気持ちも久しぶりでした。う〜ん懐かしい☆



さて、ここからは個人の感想などー。

            • -

はせじゅん三郎。私今年の三郎、すっごい好きだった。もっともっと三郎の人となりを見たかったというのは多分にあるんだけど、少ないセリフの中でもしっかり殿との関係性を見せてくれたので、4月中旬以降見た時は死んでしまうシーンとか泣けてしょうがなかった。勧進帳での殿に対する視線や、やや目じりに涙をためながらの「あとは、良き家来となることか…」とか、本当よかったんだよね。花道で、「殿ー…!」と叫びながら死んでいく姿とか、宙を見つめて降りていくんだけど、桟敷から見たときは三郎の視線の先に殿が見えた気がしたから!さすが役者畑!と感動するほどによかった〜。またはせじゅんの三郎みたいです!!!


京様弁慶。今年もありがとうございました!京様はもっときれいな役で見たいという希望はあるんだけどw、やはり大人の男性が入ることで舞台がぐっと引き締まるので、ステキだよね〜。


とみけん東門。キャハハ!なあの悪役らしい笑い声が耳にこびりついてはなれない!!!かっこよかったし、毎回演技も安定していてすばらしかったー。刀で人を斬った後に刀をなめたり、にやりってする時とクールに見下すように笑う時があったりして、一瞬たりとも目を離したくないキャラだったなぁ。アイラインもがっつりで、いつ見ても悪い表情していて、この人は人を殺すことにしか興味がないんだなと思うと、それもまた悲しくて。最後の最後まで、笑いながら死んでいくんだよね。人を斬ることを楽しみながら、どこかで自分の死に場所を探していたんだろうか。どうなんだろうな…。
あとは一言ぐらい、シンメのいけたんとの会話がほしかった。何の言葉も交わさなかったし交わりもなかったから、2人がどんな関係なのか妄想することすらできないよー><


いけたん湖方。最初見た時、弱々しく「今の倍もらえるなら…」って言ってて、この人はなんでそんな弱々しいのに人を殺めてるんだろうか?と思ってたんだけど、終盤になるにつれて、決意を込めたような叫ぶような言い方になっていて、気持ちの強さが見えるキャラになったのがよかった。刀をじっと見たり、人が死ぬところで顔をそむけたり、そういう仕草がこの人はいったいどういうキャラクターなんだろう?って想像したくなったよ。もっと湖方のこと、知りたかったな。




ここからは割と嫌な事も書いてるので、楽しい感想しか見たくない方はまわれ右でお願いします。


今回、二幕の脚本がだいぶ雑というか…まとまってないなーという印象を受けました。それは、登場人物が増えたことにより一人一人の人となりが丁寧に描くことが出来ない、セリフが足りない、時間が足りないということに起因していると思う。


のりぞうの立ち位置がよく意味がわからなくて。何回見ても感情移入が出来ないまま終わってしまった。町のおちゃらけたシーンで出てきた後がいきなり終盤で、仲間になりたいと泣きながら出てこられても、登場分数も少ないから、この人なに?どうしたの?ってなっちゃうんだよね…他に描かれてないから、その二つが上手く結びつかなくてどんなキャラなのか自分の中で整理が出来ないまま終わってしまった感じ。町のシーンがアドリブだから、どうにも役というかふっかにしか見えないし。これはふっかがどうというよりも、脚本な気がする。もうずっと、初見からこればっかり気になってた。二幕でどっぷり義経の世界なのに、そこで一回現実に引き戻されちゃうのがもったいないなーと思って見てました。


それを言っちゃうと、十兵衛もそこまで出番多くないわけだけど、こっちは感情移入できたんだよね…この違いは。十兵衛はアドリブシーンとかないし、役柄でしか出てないからなのかな?さっくんという存在を忘れるぐらい、十兵衛だったもんなー。殺陣もカッコいいし、セリフの言い回しもすごくよくて、最後の5人のシーンで義久の名前をもらうところなんて、終盤目がキラってしてる時もあったりして、おおー!って言ってるだけでもう泣けた。それぐらい、いいなーと思ったキャラクターでした。
あとね、衣装が好きだったのもある!!コンパスとか鎖とかじゃらじゃら装飾がいっぱいついてて、好きだったな〜。


ひーくん景時、4月の頭は怒鳴るような演技をしていて、ちょっと違和感あったんだ。景時って策略家だから、怒鳴るよりも怒りで打ちふるえるようなイメージがあって。5月に見たら、低いトーンのお芝居がぐっとしまってよくなってて、そう景時はそれなの!って思った。


いなぴもふくしくんも、竹のシーンやアドリブでがんばっていて、頼もしいな〜と感じた歌舞伎でした。みんなお芝居よかったよ!MADEにもっともっと活躍の場が広がるといいなー!!!

みなさまお疲れさまでしたー!次は黄金の都平泉で、歌舞伎オフ会をやりたいです^^私ちょっと竹を倒す練習してきますね!では!!^^^^