未来への青写真

私は決して売れるジャンルではないソウルやR&Bが好きなので、夢半ばで去っていく人を昔からたくさん見てきた。街角で歌ってもあまり人が集まらいデビュー当時から運をつかんでブレイクする人がいる一方で、同じように素晴らしい声や楽曲をもっていても売れず、解散や去っていく人消息すらつかめなくなる人もいた。なぜ?と悔しい気持ちでいっぱいになることもあったけど、でもしょうがないんだよ。それが運に左右される芸能界だから。そう思うことで諦め、気持ちの整理をつけてきた。



みんなが主役になることはできない。
そういう世界だ。
今は仕方ないじゃない。


なんでこんなに努力してるえびがデビューできないの><と強火なえび担さんを見るたびに、世の中そういうこともあるよ、そういう思いをしてるのはえびちゃんだけじゃないんだよと。えびちゃんには今お仕事があって、誰よりも全力で誰よりもしっかり頑張ってる様を見れてるんだから、それだけでもよしとしなくちゃ。そう思っていた。デビューを諦めてる訳ではなくて、現状をあるがまま受け入れ未来へ希望を託すため、どこかで心に折り合いをつけようと、そう考えていたんだと思う。
でも今回のデビューの件で、ぐらぐらする自分の価値観や理由もわからず流れる涙を目の当たりにして、心からそうは思えてなかったんだなぁと苦々しい気持ちになった。
それを顕著に感じたのは、彼らのデビューよりもみすのの映画の件があったから。





私の中には、えびじの確固たる青写真があった。
それは、先にきすまいがデビューして、後からえびじがデビューする形態の未来予想図だ。

キスマイは今のままでもファンが多いし、このままデビューしてもきっと地方のアリーナを埋められるだけのファンは十分につく。コンの構成の実力や演技力は、デビューしてから更に磨いて高めていけばいい。その後、世間一般的にブレイクしても遅くはないんじゃないか。
一方えびは、実力はあるけどきすまいに比べると人気度はどうしても見劣りする。だからなにかのイベントにひっかけてデビューさせることで注目を集め、ファンを一気に増やそうという戦略。昨年舞台ばかり立て続けにやったのは、今のうちに実力をつけて、その時がきたら高く遠くへ跳べるように体力づくりをしているんじゃないのかと考えた。
そして、両者はデビュー後も同じようにライバルとして競い合い、じゃにーずの新しい形として提案される。新し物好きのおじいちゃんのことだから、こういう展開も全然ありなんじゃない?ビジネスとしても、成功しそうなモデルに思えた。
えびじのデビューのきっかけはもしかしたら今年のバレーなんじゃないか、都合のいい解釈だけどこれ以上デビューの大きな話題性はないだけに、少しだけ期待もしていた。だからこそ、今年のきすまいのデビューにやっぱりと思ったし、すべてはシナリオ通りだったから、多少のちくちくはあれどそれでもまだ頭の中は整理されてたんだよね。



しかし、そこへ急に飛び込んできたのが、みすのの映画主演の話。

え?なんで今…?と思わず目の前が真っ暗になった。申し訳ないけど、おめでとうよりも何よりもまず私の頭に真っ先にちらついたのは、バレーユニの件だったんだ。もしかして、みすのがデビューなの…?冷静に考えれば銀幕デビューがデビューに直結する理由もないし、同世代にはじゃんぷもいるし…。でも一度そう思ってしまったら心の均衡が崩れてしまい、涙が止まらなくなった。思考も焼き切れて、えびの映像をみるのもしんどくなってしまった。

勝手に予測して期待して、本当に馬鹿な話だよね。
でもね、何か一つぐらいえびじのがんばってる姿以外に信じたいものがないと、なんだかつらくて。あんなに一生懸命がんばってるえびちゃんが単独コンやツアーをやらせてもらえない理由をどこかに作らないと、誰かを、何かを、逆恨みしてしまいそうで、嫌だったんだ。どうして?なんで?そんな気持ちを抱えながら、頑張ってるえびちゃんをみたくなかった。
何よりも、可哀そう、そう憐れみたくなかった。
はえびじが可哀そうだから好きなんじゃない。誰よりもお仕事に一生懸命で、その姿がかっこいいから好きなんだ。だからこそ、この努力が何らかの形で報われてほしいと、切に願ってるんだ。




みんなが主役になることはできない。
だけど、それでも、努力をしている彼らの背中を押し、夢へ近づくための力は貸してあげたい。
いつか、絶対に、主役にのぼりつめてほしい。
今までデビューを望んでいなかった私が、そう強く感じた、今回の一連の出来事でした。



…長々と深夜のラブレターすみませんでしたー!www