ピングレ読了。

ピングレ、読み終わりました。
加藤先生、素晴らしかったです。ありがとうございました!


最初はね、りばちゃんがシゲなのかなと思ったんだ。当然ごっちはPのような気がしてね、泣いていました。芸能界の光と影。シゲが影だとは思わないけれど、配役と設定に皮肉が込められているように感じてしまい、辛くなってなかなか読み進めることが出来なかった。
でも読み進めていくうちに、今度は段々と芸能界に浸っていくごっちがシゲとフラッシュバックしていったんだ。どっちもシゲであって、どっちもシゲじゃないんだなと改めて思った。


以下ネタバレです。

ページが進むにつれて、じわじわと苦しくなっていく感じが、とてもよかった。あぁこれは、おそらく…という、死の予感がひたひたと近付いてくるところが、とっても苦しくてとってもたまらなかった。
ちょうど、ごっちが死ぬ手前の章で読むのをやめて、翌日にまわしたんだよね。なんとなく感じるところがあって、そこで手を止めた。そしたら翌日、やはりごっちは生き絶えていて…。やっぱり、と思ったと同時に、ラストも見えた気がした。それは悪い意味ではなくていい意味で、見えたんだよね。りばちゃんの気持ちが。一つ一つ確認していくかのようにページを捲ると、新たな真実とともに、りばちゃんの向かっていく先がどんどん定まっていって、やはり想像していたラストとぴったり重なった。


最後は泣けて仕方なかったけど…でもね、こころがじんわり温まるしあわせなお話だったように思う。
最後の読み解かれていく白木蓮吾は、切なくもあるけれど満たされていくように思えて。無色になった彼よりも、形はなくとも活き活きと嫌われてる色を発色している本当の彼の方がきっとずっとしあわせに違いない。


大好きなリバーフェニックス。スタンドバイミー。
カートコバーン。
ピンクグレープフルーツ。
お星様。
赤ワインと白ワイン。
ごっちと河田。
ピングレの発売日1/31とえびちゃんのデビュー日2/1。



すべてが奇跡的に組み合わさったパズルのようで、私の心を揺さぶってくれました。
ありがとうシゲアキ。これで私も一歩前へ進める。憎しみしか持てなかった感情を切り捨てて、まっすぐ正面からにゅーすやPに向き合える気がするよ。このタイミングを待ってくれたんだろうか、なんて思ってしまうほどに。内容もタイミングも装丁も完璧でした!ありがとう。